

夫婦としての生活が長くなるにつれて、セックスレスの状態に陥ることがよく見受けられますよね。
男性は年齢を重ねることで、体内の代謝や血液の循環が徐々に悪化し、勃起力が次第に衰えていくのです。このような状態は、インポテンツ、すなわち勃起不全に繋がることがあります。
一方で、妻としては夫を心から愛しているし、女性としての幸せを感じたいと思うのが当然です。だからこそ、夫には自分を積極的に抱きしめてほしいと願うものです。しかし、夫はなぜか全く妻に対して手を出さなくなってしまうのです。
この記事では、夫がインポテンツに陥る心理的および器質的な理由について、詳しく説明していきたいと思います。
目次
1、インポテンツ夫の原因は「妻だけED」だった!?

最近、「妻だけED」という言葉をよく耳にするようになりました。他の女性には勃起するのに、妻に対してだけ勃起しなくなるというケースが多く見られます。これにより、セックスレスの状態が生じることがあるのです。
しかし、妻としてはこの状況に納得がいかないことが多いでしょう。夫は愛してくれているはずなのに、どうしてどんどんやる気を失っていくのか…と不安になる瞬間もあるでしょう。
「もしかして夫は浮気をしているのではないか…」という嫌な考えが頭をよぎることもあるかもしれません。
ただし、妻だけEDの男性が必ずしも浮気をしているわけではありません。実際には、妻を愛しているものの、インポテンツの状態にあることに申し訳なさを感じている夫が非常に多いのです。
妻としては、セックスレスの状態は夫の拒否や勃起不全が原因だと考え、相手に責任を押し付けたくなります。しかし、相手を責めたところで何も解決しないことが多いのです。そこで、どうすれば「夫をやる気にさせる」ことができるのかに焦点を当ててみましょう。このセクションでは、妻だけEDの夫の心理と、それに伴うセックスレスの解決策について詳しくご紹介します。
夫が「妻だけED」になってしまう理由

夫が「妻だけED」に陥り、セックスレスになる理由は実は非常にシンプルです。それは、「妻に対して魅力を感じなくなったから」です。この言葉は厳しいかもしれませんが、これが男性の「本音」です。
では、なぜ男性は妻とのセックスに飽きてしまうのでしょうか。この理由を理解するためには、人間の歴史を振り返る必要があります。
男性には「狩りの習性」が備わっています。目標を見定めると、その獲物を捕まえるまで執念を燃やします。しかし、一度獲物を捕まえると、欲求は満たされてしまい、興味を失ってしまうのです。これを現代の家庭に当てはめると、妻を見つけた男性は安心感を得る一方で、妻を野生の本能で「狩る」対象として見なくなってしまいます。つまり、妻は「家族」としての位置づけになり、「セックスの対象」としての魅力を失ってしまうのです。
こうなってしまった男性を再びやる気にさせるためには、女性側が何らかのアクションを起こす必要があります。
インポテンツの夫をやる気にさせる妻のアプローチ法

ここからは、「妻だけED」の状態にある夫をやる気にさせるためのアプローチ方法を紹介します。
男性をやる気にさせるためには、どうすれば良いのでしょうか?多くの女性は「痩せてきれいになればいいのか?」と考えがちですが、それだけでは効果が薄いことが多く、持続性もありません。
男性をやる気にさせるには、彼らの「本能」を意識したアプローチが重要です。
男性には「狩りの習性」があります。つまり、彼らは「秘めたもの」に興味を持つ傾向があるのです。
普段、夫の前で裸で歩いたり、一緒にお風呂に入るなどの行為は避けた方が良いでしょう。女性が素肌を大胆に見せたり、だらしない生活をしていると、男性の目には「秘めたもの」として映らなくなります。
長年連れ添った夫のやる気を復活させるためには、一旦、夫からセックスを奪う必要があります。加えて、裸を見せないように心掛け、ショートパンツなども避けた方が無難です。
ただし、女性としての美しさを維持する努力は怠らないようにしましょう。お化粧をすることや、夫の前で自分を大切に見せることも大切です。
このようにしばらくの間、夫からセックスを奪うことで、夫は妻を特別な存在として意識し、再びセックスを求めてくるようになるでしょう。自分を特別で手に入れにくい存在だと思わせる魅力的な振る舞いが、男性の性欲を呼び起こすのです。
PS…
夫が勃起しない心因的な原因として「妻だけED」を取り上げてきましたが、心因性EDには「ストレス」や「トラウマ」などの要因も含まれます。
仕事での負担が増すと、それがストレスとなり性欲の減退を招くことがあります。また、勃起する力は十分にあっても、過去のセックスでのトラウマ(例:初エッチで勃たずに笑われた経験など)を抱えていることもあります。
トラウマに関しては、親身になって向き合い、彼の「勃たない」という思い込みを一緒に解消してあげることが大切です。また、疲労が原因の場合には、無理にセックスを誘わず、適切なタイミングを待つことも重要です。
心因性EDに関する詳細は、今後他のページで扱っていく予定です。
2、体調面から発症する器質的EDの原因と解決策

ここでは、器質的要因によってED(勃起不全)になるケースについて詳しくご紹介します。器質的EDとは、心因性とは逆に、「悪い食生活」「老化」「運動不足」などが原因でインポテンツになる状況です。それぞれの原因について、以下で詳しく見ていきましょう。
お酒

「今日はお酒を飲んだら下半身が反応しないんだよ~」と夫に言われたことはありませんか?
これは単にやる気がないのを隠しているわけではありません。お酒を飲みすぎると、「神経伝達作用」が鈍くなり、勃起しにくくなります。
男性は性的な刺激を受けると、脳がテストステロンを分泌します。このテストステロンが陰茎に一酸化窒素を生成し、陰茎海綿体の動脈に血液が流れ込むことで勃起が起こるのです。
この勃起に至るプロセスの中で、お酒によって神経が鈍っていると、性的刺激が脳に正しく伝わらず、テストステロンが分泌されなくなります。
そのため、いくらやる気があっても勃起しないのです。夫とセックスをする際には、あまりお酒を飲ませない方が賢明です。
運動不足(筋肉不足)(血流が悪い)

運動不足はED(勃起不全)と深く関わっています。運動不足になると、血流が悪化し、陰茎海綿体に流れ込む血流も減少してしまい、勃起が弱くなったり、勃たなくなることがあります。
また、運動不足は筋肉不足に直結します。筋肉は血流を心臓とともに促進する重要な組織です。特に、持続力を高めるためには筋肉が必要とされます。
AV男優は、1日に何人もの女性と撮影を行うため、筋肉を強化し、勃起力を維持しています。
さらに、運動不足は肺機能の低下ももたらします。肺は男性器と直接つながっている内臓です。酸素を取り込む力が弱くなると、エネルギーの生産に影響を及ぼし、勃起力が低下してしまいます。
忙しい仕事がある中でも、週に1度はジョギングや筋力トレーニングを取り入れるよう心がけましょう。インポテンツを改善するだけでなく、健康な体を維持するためにも役立ちます。
タバコ

なんと、ED(勃起不全)の78.6%がタバコを吸っているというデータがあります。この数字を見れば、タバコがEDを引き起こす大きな要因であることは明らかです。
では、なぜタバコがインポテンツの原因になるのでしょうか。
その理由は、タバコに含まれる「ニコチン」が関係しています。タバコを吸うと、ニコチンが血管に入り込んでいきます。このニコチンの影響で、血管が「収縮」してしまうのです。
収縮することで血流が悪化し、結果的に陰茎海綿体への血流も減少し、インポテンツに繋がります。
タバコを吸うと心拍数が上がることがありますが、これは血管が収縮し血圧が上がるため、心臓に負担がかかる証拠です。
タバコをやめるだけで、インポテンツが改善した事例は多く存在します。EDを克服したいと真剣に考えているのであれば、禁煙をすることを強くお勧めします。
老化

40代以降のED(勃起不全)は、器質的な要因が関与していることが少なくありません。
体が老化することで、内臓の機能が低下し、動脈硬化が進行し血流が悪くなります。内臓の機能は、男性器の働きにも直接関わっています。
男性器の機能が低下するということは、男性ホルモンの分泌が減少し、精子の生成能力も衰えていくことを意味します。
老化は「酸化」と同じことで、長年にわたり酸素にさらされてきた体は、酸素によって酸化し、錆びついてしまいます。
老化によるインポテンツを改善したいのであれば、今からでも生活習慣を見直し、抗酸化力を高める食品を中心に摂取することが必要です。
食事、睡眠、運動を改善し、体の根本からEDを解消していきましょう。一時的にバイアグラなどのED治療薬を使用しても、体に負担がかかり、持続的な夜の楽しみが得られなくなる可能性があります。
食生活習慣

脂っこい食事ばかり摂っていると、内臓の働きが低下し、動脈硬化が進行してしまいます。
インポテンツを「根本的」に改善するためには、食生活の改善が不可欠です。精子を生成するためには、良質なたんぱく質、ビタミン、ミネラルを意識的に摂取する必要があります。
まずは、野菜やフルーツを積極的に取り入れ、体調面からED(勃起不全)を解消していきましょう。いきなり完璧な食生活を目指すことは精神的にも負担になるため、スムージーを飲んだり、晩ごはんに豆やフルーツを取り入れるなど、少しずつ食生活を改善していくことが大切です。
特にED(勃起不全)に効果がある食材を以下に紹介しますので、参考にしてみてください。
【ED・中折れを改善する食材集!】
鶏肉:たんぱく質、ビタミンB2、ビタミンA、ナイアシン

鶏肉には良質なたんぱく質が豊富に含まれています。ささみ肉が特におすすめですが、もも肉なども適しています。その際、皮を取り除くことで余分な脂肪をカットし、たんぱく質を効果的に摂取できます。
キウイ:ビタミンC、ビタミンB、ビタミンE、亜鉛、セレン

キウイは血管の機能を向上させる果物です。亜鉛は精子を生成するための重要な成分であり、その生成能力を高め、性欲の向上にも寄与します。
にんにく:アルギニン、カリウム、アリイン、セレン、ビタミン群、ナイアシン、たんぱく質

にんにくは精力を高めるために非常に効果的な食材です。
にんにくには、一酸化窒素の生成を促進する成分が含まれており、勃起力向上に寄与します。また、にんにくの酵素は血管を緩め、血流を改善する効果も持っています。
精力向上に役立つネギ科の食材としては、にんにくの代わりにネギ、ニラ、らっきょう、玉ねぎなどでも良いでしょう。
牡蠣(カキ):ビタミンB1、ビタミンB2、タウリン、亜鉛

牡蠣は亜鉛を豊富に含む食材の中でも特に優れています。
精力サプリメントの主成分にも使用される牡蠣は、ED外来でもしばしば食べることが推奨される食材です。
山芋:ビタミンB1、ビタミンC、カルシウム、ムチン、アルギニン

山芋に含まれるムチンは、たんぱく質の吸収を促進する成分であり、鶏肉と一緒に摂取することで精力向上に寄与します。
また、アルギニンは陰茎海綿体を広げる一酸化窒素の分泌を促進しますので、山芋は自然の勃起薬とも言えるでしょう。
ごま:ビタミンB1、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、マンガン、銅、セレン、アルギニン

アルギニンと亜鉛が精力を高めることはすでにご紹介しましたが、ごまに含まれるセレンには神経の働きを活発にする効果があります。
これにより、体に性的な刺激があったとき、それを脳に伝える働きが向上します。結果として、アルギニンが脳から分泌され、勃起に至るのです。
チョコレート:フェニールエチルアミン(PEA)

チョコレートに含まれるフェニールエチルアミン(PEA)は、脳の神経伝達システムを改善します。この成分のおかげで、性的な刺激を受けた際に脳がその刺激を感じやすくなり、ドーパミンの分泌もスムーズに行われます。
雑穀:ビタミンE、ビタミンB、亜鉛、アルギニン、カルシウム

雑穀は、ビタミンやミネラルが豊富で、健康食品として人気の食材です。亜鉛は精子の生成を助け、カルシウムはストレスを和らげてくれるため、心因性EDの方には雑穀米を食べる習慣をつけることが効果的です。
納豆:たんぱく質、ビタミンB2・B6、カルシウム、カリウム、ビタミンE、ナットウキナーゼ

納豆に含まれる「ナットウキナーゼ」は、血管を詰まらせている血栓を溶解し、血流を改善する働きがあります。血流が改善されることで、男性器への血流も増加し、勃起力が向上します。毎朝納豆を食べる習慣をつけると良いでしょう。
ブルーベリー:アントシアニン(ポリフェノールの一種)、ビタミンA・E・C、ポリフェノール、カロテン、食物繊維

ブルーベリーの水溶性食物繊維が血管内をクリーンにし、血流を改善します。アントシアニンは抗酸化物質であり、若さを取り戻す要素となり、体の根本から精力を回復させる力を持っています。
3、薬の副作用で勃起不全(ED)になるって本当!?

精神疾患や生活習慣病で病院から処方された薬を飲み始めたことがきっかけで、インポテンツになったという方は非常に多くいらっしゃいます。
これを「薬剤性ED」と呼びます。具体的には、精神安定剤や抗うつ薬、睡眠薬、高脂血症の薬、胃潰瘍の治療薬などがEDを引き起こすことが多いとされています。
たとえば、うつ病の患者には「セロトニン」が不足しているため、セロトニンを増やす薬が処方されます。
しかし、セロトニンには感覚神経の働きを抑制する作用があるため、場合によっては性的な刺激が脳に届かなくなる可能性があります。つまり、脳が興奮せず、勃起の指令を出さなくなるのです。
薬を服用してからインポテンツになったと感じている方は、薬の副作用が原因である可能性が高いので、ぜひ病院に相談してみてください。
薬とバイアグラなどを併用しても問題がないケースはほとんどですので、恥ずかしがらずに、薬が関係している場合はかかりつけの医師に相談することが大切です。
4、ED・中折れの原因まとめ

いかがでしたでしょうか?男性がインポテンツになってしまう原因は、以下の3つに大別されます。
1、心因性ED(妻だけEDを含む)
2、器質性ED(主に老化や運動不足が原因)
3、薬剤性ED
心因性EDの場合は、お互いに思いやりを持ち、男性が勃たない原因を明確にし、アプローチしていく必要があります。
また、器質性EDが考えられる場合もあるため、食生活の改善や適度な運動を取り入れて、根本的なインポテンツの改善に挑戦してみてください。
薬剤性EDに関しては、薬の副作用の影響が強いため、ED治療薬やサプリメントを服用することで効果的な改善が見込めます。その際は、必ず医師に相談することが重要です。

夫がインポテンツになり、セックスをしてくれなくなると、女性としての楽しさや幸せが失われたと感じる瞬間もあるかもしれません。
私自身も最初は、夫のせいにして「〜だからダメなのよ!」「飲んだ後のラーメンをやめて!」と、夫の勃起不全をすべて相手のせいにしていました。
しかし、そうした考えでは全く解決に繋がらず、夫はますます捻くれてしまうだけでした。
「協力したい」「仲の良い夫婦に戻りたい」という温かい気持ちから、夫に相談を持ちかけることで、彼も協力的になってくれるようになりました。
すべては「思いやり」から始まります。前向きな気持ちで、笑顔を絶やさず、お互いにEDを改善していきましょう。何か相談があれば、気軽にご連絡くださいね♪
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