精力とアルギニンの関係

精力増強がもたらす体への多様な嬉しい効果とは？

精力が衰えてくると、精力剤や精力サプリメントの使用を考える人が増えてきますが、調査を進めると「アルギニン」という成分がよく登場します。この名前を耳にしたことがある方も多いでしょう。

中学校の理科の授業でアルギニンの効能について学んだ記憶があるかもしれませんが、それ以降、専門的な知識がない限りはあまり触れる機会がなかったかもしれません。ここでは、あなたの精力を向上させるために必要な知識として「アルギニン」という成分の効果や特性について詳しくご紹介していきますので、ぜひ楽しんでお読みください。

アルギニンの効果として広く知られているものには、「精力増強」「身長を伸ばす」「老化防止」「脂肪燃焼」の4つがあります。アルギニンは大豆や牡蠣などの魚介類、さらには肉類にも豊富に含まれていますが、精力サプリに含まれているクラチャイダムのような植物にも多く含まれています。

それでは、この興味深いアルギニンの成分について、さらに詳しく掘り下げてみましょう。

アルギニンはED治療薬にも含まれているのでしょうか？

まず初めに、アルギニンとは体に必要な栄養素であり、アミノ酸の一種です。その効果については先ほど述べた通りですが、実はこのアルギニンがED治療薬の成分としても利用されているのです。ED治療薬と言えば、多くの方が「バイアグラ」を思い浮かべることでしょう。

バイアグラの主成分は「シルデナフィル」で、元々は狭心症の治療薬として使われていた成分です。しかし、この成分には血管を拡張する作用があるため、勃起力を高める効果があると分かり、ED治療薬としての利用が促進されました。

さらに、シルデナフィルにアルギニンが配合されることで、精力増強効果が大幅に高まることが明らかになっています。

アルギニンの精力増強に関する3つの特長

1. 血管内に一酸化窒素（NO）を生成し、その拡張を促す

アルギニンを体内に取り入れることで、血管内に一酸化窒素（NO）が生成されます。これが精力の増強とどのように関連しているかを見てみましょう。

ED（勃起不全）の原因の一つは、動脈硬化による血流の悪化です。陰茎は陰茎海綿体という毛細血管が集まって構成されています。

血液がこの部分に流れ込むことで勃起が実現しますが、動脈硬化が進むと血液がスムーズに流れ込むことが難しくなります。ここで一酸化窒素が重要な役割を果たすのです。一酸化窒素は血管を弛緩させ、血液循環を改善します。その結果、血液が流れ込みやすくなり、これがアルギニンの一つ目の精力増強効果です。

2. 男性不妊の改善に寄与する

不妊に悩むご夫婦は多く存在します。この不妊の原因は、女性のみならず男性にも起因することがあります。

男性に関する問題としては「精子の数が不足している」「精子の運動能力が低い」といった点が挙げられます。

アルギニンは、精子の生成を促進し、運動能力を向上させる効果が科学的に証明されています。このため、精力サプリやED治療薬にアルギニンが含まれているのです。

3. 成長ホルモンの分泌を促進する

子供の頃は成長ホルモンが豊富に分泌され、骨格や内臓、神経などが形成されます。しかし、年齢とともに成長ホルモンの分泌量は減少します。「大人になったら成長ホルモンは必要ないのでは？」と考える方もいるかもしれませんが、そうではありません。

私たちの体内には100種類以上のホルモンが存在し、これらは体の機能を維持したり、代謝を促進したりする重要な役割を果たしています。

ホルモンの分泌が減少すると、内臓の働きが低下し、疲労回復能力も減少し、脂肪が付きやすくなります。これが精力とどのように関連しているのかというと、成長ホルモンが減少すると「精子の生成」や「血流」に悪影響を及ぼします。体の機能が低下することで「精子の生成能力」も低下し、十分な精子が生成されないと、精力や性欲が減少してしまうのです。